「朝は太陽の光を浴びるといい」ということを聞いたことはありませんか?
僕自身も、太陽の光で眠気が覚めるとは聞いたことがありますが、その理由については知らないままでした。ですが、睡眠改善インストラクター、竹田浩一氏の著書、不眠症4000人を救った 睡眠改善インストラクターが教える「眠りの魔法」(坪田聡(さとる)医師監修)を読んで、その理由が分かりました。
今回は、なぜ「太陽の光を浴びるのがいいのか」を説明したいと思います。
もくじ
目覚めと眠りに関わる「セロトニン」「メラトニン」
眠気に関する物質として、「セロトニン」と「メラトニン」という物質があります。それぞれ役割は異なりますが、そのどちらも、睡眠のために必要となるものです。
セロトニンで健康的に目覚めることができる
セロトニンは、一言でいうと身体に癒しを与えてくれ、目覚めさせてくれる物質です。身体が太陽の光を浴びると、セロトニンが分泌されます。
セロトニンは意識の覚醒を促し、自律神経に働きかけて体温の調整をしたり、血圧をコントロールしたり、私たちが爽やかに目覚め、元気に活動するための手助けをしてくれます。
引用元:不眠症4000人を救った 睡眠改善インストラクターが教える「眠りの魔法」 竹田浩一 著
メラトニンでぐっすり睡眠がとれる
メラトニンは、セロトニンとは逆に眠気を促す、別名「睡眠ホルモン」です。目覚めてから14~16時間後程度、つまり朝6時に目覚めた場合は、20~22時くらいに体内で分泌が始まる、とのことです。
また、寝ている間に身体をリセットして、アンチエイジングの効果もあるとのことです。
太陽の光を浴びてすっきり目覚めると、ぐっすり寝られるようになる
セロトニンとメラトニンは密接に関わっており、大きく分けて2つの関係があります。
- セロトニンが、メラトニンを抑制する
- メラトニンは、セロトニンをもとに合成される
脳を目覚めさせるセロトニンは、眠りのもとであるメラトニンを抑制させます。つまり、太陽の光を浴びると、眠気が抑えられるので、すっきり目覚める、ということになります。
また、メラトニンの分泌が始まる夕方~夜になると、日中に十分なセロトニンを得られていれば、夜には十分なメラトニンが得られるので、ちゃんと眠気が得られ、ぐっすり寝られるようになります。
音で目覚めるよりも、光で目覚める方がいい
みなさんがよく使っている目覚まし時計や携帯のアラームは、音で起きるためのものです。しかし竹田氏によると、人間にとって音で目覚めることがストレスになってしまっているとのことです。
そもそもストレスが不眠症の原因になるとも言われていますが、その理由は、ノルアドレナリンが過剰に分泌されるからです。
動物の本能で、音は敵がやってくるサインです。「敵が近づいたので起きろ!」というサインをノルアドレナリンが出していますが、身体にとっては「無理やり起こされた」形になってしまったので、脳がしっかり目覚めません。
「無理やり起こされた」状態だとセロトニンが足りなくなってしまい、必然的にメラトニンも足りなくなるので、しっかりした眠気が得られず眠りが浅くなる、ということになってしまいます。
そのため、携帯のアラームは、本来であれば人間の身体的にはあまりよくないので、光をちゃんと浴びよう、ということになります。
ちなみに、部屋の明かりではセロトニン分泌に必要な明るさが足りないのでNG、太陽の光でないとダメとのことです(雨の日でも、セロトニン分泌に必要なレベルの光は得られるようです)
光で起きる目覚まし時計(マツコの知らない世界でも紹介)
とはいっても、なかなか太陽の光を浴びるのは難しい場合があります。なので、竹田氏は光で起きる目覚まし時計、「inti」を開発されたようです。欧米では、「光で目覚める」というのは一般的になっているようです。
それなりのお値段はしますが、「すっきり起きて、ぐっすり寝られる」ためにはいいのではないでしょうか?僕も試してみようかな
早速買って使ってみました。光目覚まし時計 inti4を買ってみた 果たして起きられるのか
著書紹介
著者の竹田氏も、長い間不眠症に悩まされていたとのことです。それでも、「光を浴びることによって寝られるようになった」経歴から、「光を浴びる」ということを提唱され続けているようです。
著書には、本記事で書ききれなかった、「いい眠りのために必要な動作」「やってはいけないこと」「取り入れるとよい栄養素」などが紹介されています。
竹田氏は、30分程度の昼寝についてもおすすめしています。僕も毎日昼寝しているので、以下の記事も参考にしてみてください。食後は30分の昼寝をしよう メリットいっぱいの昼寝の効果とおすすめの場所
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